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■死にゆく彼女の健康になるための法則、それは愛 第2話

    「いつ倒れてもおかしくない。冗談抜きで、
     ここで倒れるかも、ふっふっふ」

    と言って、ヒデコは静かに笑った。


    1度だけ会った彼女とは、まるで感じが違っていて
    カウンターに座った時、私は気づかなかった。

    マスターから「奥出さんヒデコだよ。」
    と言われはじめて気づいた。

    でも、リンパ癌の末期患者には見えなかった。
    幾分、ほっそりと痩せていたけれども
    ヒデコは、美しかった。

    背筋をピンと伸ばし、まっすぐ私の目を見つめる彼女に
    ドキッとさせられた。

    「体、大丈夫なの?」
    と言った私の質問に答えたのが、冒頭のヒデコのせりふだった。

    「毎日ね、一升瓶分の点滴をうたれるんだ。
     つらいよ。でもね、私は愛の為に生きているんだ」

    たんたんと照れもせず、自信に満ちあふれたように語るヒデコ。

    そう言えば、マスターに聞いた覚えがあった。
    まだ、ヒデコがリンパ癌にかかっていなかった頃
    彼女には彼がいて、そのことで悩んでいる。
    ヒデコは、あまりにもつくすタイプで、
    彼の方が重く感じてしまっていると。

    「私にはノブがいる。
     だから強く生きられるんだ。」

    「ノブ!ノブって言うな!俺もノブだ!!」
    とマスターが言うと、

    「いっしょにしないでよ。
     マスターと私のノブは全然違うわ!」

    「何!この!」

    と、たわいのないやりとりの中、私は、興味本位でヒデコに尋ねた。

    「彼とは、どこで知り合ったの。」

    そして、ヒデコはノブのことを語り始めた。

    「私が花屋に勤めていた時、ノブは営業できたの。
     無愛想でさ、私とは最初、口も聞いてくれなかった。
     この人営業に向いてないなあって思った。

     ある日、私がゴミ出しをしていたのね。
     そしたらノブが来て、黙ってゴミ出しを手伝ってくれた。

     そして、初めて、私に話かけたの。

     明日、○○で夕方7時に待ってる。
     来なくてもずっと待ってるから。

     私、驚いた。
     だって、この人私になんて興味がないと思っていたから。

     最初は、悩んだ、行くか行かないか。
     でも、何か惹かれるものがあったのね。

     それが、私とノブとの最初のデートだった。

     お互いさびしいもの同志が惹かれ合ったのかな。
     私も子供と会えなくて悩んでいた時期だから。
     そして、いっしょに暮らし始めた。

     優しくなんかないんだよ。ノブは。
     無愛想だし、わがままだし。
     いてほしい時、いてくれないし。

     ちょうど、そんな時、私はこの病気に罹った。

     いつ死ぬかわからない女といっしょにいるなんて
     ノブがかわいそうじゃない。

     だから別れる決心をしたの。

     私、癌なんだ。長くは生きられないんだ。
     だから、別れよう!
     あんたに背負わせたくないから。

     ノブは黙って出て行った。
     そして、しばらく帰って来なかった。

     私から言い出したことだけど、つらかった。
     大泣きしたよ。
     もうノブとは、会えないんだ。

     なんで私だけ!
     なんで私だけこんなに不幸になるの!

     それから、2,3日して、ノブは帰ってきた。

     そして、私に言った。

     おまえが病気だからなんなんだ。
     俺は、おまえが好きなんだ。
     だから、別れるとかおまえが決めることじゃない。
     おまえは、俺のこと嫌いになったのか。
     好きなじゃないのか。
     だったら、別れる理由ないだろう。
     俺は、おまえのことを愛してる!

     私、泣いたよ。

     初めてだもの。
     ノブにこんなに愛されていたこと気づいたの。

     だから強く生きるの!
     私には、ノブがいるだから絶対死なない!」

     しっかりと私の目をみつめたんたんと語るヒデコ。

     胸を打たれた。
     感動が全身を駆けめぐった。

     涙がでそうだった
     でも、ぐっと堪えて、呟いた。

     「ノブっていい男だね。」



 
 
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